高かったし、もし下手に洗ってウエアをダメにしたらどうしよう・・。
そう思い続けてはや数年。
買ったのはいいけどお手入れが難しいと勝手に思い込んでまともなメンテナンスをしていませんでした。
そんな時アウトドアショップでふと目にした2つの洗剤らしきボトル。
調べてみると評判が良さそうで、むしろ定番だそうで、早速使ってみることにしました!
来たる夏フェスシーズンに備えるため、ゴアテックス用の洗剤と強力撥水剤の2つを使って実際に洗ってみた様子を紹介したいと思います。
果たして長年連れ添ったウエアは綺麗になって、撥水力は戻るのかー!?
NIKWAX (ニクワックス)ってなに?
ゴアテックス素材は繊細!
一見ただのビニール素材が張ってあるように見えますが、ゴアテックスは動いても快適に着ていられるように内側からの汗などは逃がして外側からの水分の侵入は防ぐというとても繊細な作りになっています。
なので、普通の洗濯用洗剤で洗うと汗を逃がすための通気口が詰まってしまって本来の性能を発揮しなくなってしまうことがあるそうです。
それはアカーン!!
そこで人気なのがこのNIKWAX(ニクワックス)!
ゴアテックスを洗うときの洗剤として人気なイギリスの老舗メーカーで、日本でもたくさんのユーザに使われています。
もちろんゴアテックス以外の撥水性があるウエアの洗濯にも使えるます!
さらに今回は欲張ってニクワックスの撥水剤も使ってもとのような撥水状態に近づけたいと思います!
ニクワックスだけでもいろいろな種類があって初めてだと何を買えばいいのか分からなくなってしまいますが、私が買ったのはこの2種類でした。
夏用の両面ツルツルとした素材のウエアならまずこの2つで間違いないと思います。
裏側が起毛の素材とかだと使う撥水剤などが変わってくるので、詳しくはアウトドアショップなど専門知識のある店員さんに聞いてみましょう!
それでは改めてそれぞれの役割について解説します!
TECH WASH (洗濯用洗剤)
基本的な使い方は普通の洗剤と変わりません。もちろん洗濯機で使うこともできます!
汚れの酷い部分に直接つけて軽く揉むととても効果があります。
TX.DIRECT (強力撥水剤)
△落ちた撥水力をよみがえらせる撥水剤です。浸け置きして使います。
撥水スプレーは使ったことある方も多いと思いますが、それの液体版だと思ってもらえればいいと思います。
なんとこちらも洗濯機で利用可能!どんなもの(バケツや皮膚)でも強力撥水してくれるぞい!
洗濯前の撥水状態がコチラ
せっかくだし洗う前の状態も見ておこうと言うことで実験してみました。
すごく細かい霧吹きでシュシュッとしたので撥水加工の生地でも弾くのが厳しい環境でしたが、ここまで撥水してくれました!
△洗濯前夏用マウンテンパーカー(ゴアテックスではない防水素材)
購入から5年くらいたってます。
フェスの時くらいしかまともに着てないので状態はそんなにひどくないはず。
今まで撥水で困ったこともありません。
ただし袖や襟に日焼け止めなど化粧汚れがついていました、拭いても落ちなかった。
購入から3年くらいたってます。
こっちは表面が少し起毛している素材なのでじんわり染みてしまっています、流石にこれはしょうがない。
冬の外遊びくらいでしか着てないのでこちらも状態は良いはず。
撥水に関しては少し表面に水を含むなぁ~と思ってたくらい、染みこんできたことはありません。
手洗いで洗濯チャレンジ!
洗濯機でもバッチリ使えるのですが今回は手洗いにしてみました。
説明書きを見ると、手洗いは使う洗剤の量が洗濯機を使うときに比べて少なくて済むようです。
洗剤の値段も安くないので節約になるし、手で洗ったほうが傷みが少なく済むので一石二鳥!
決して洗濯機を使うことにビビったわけではありません。ありませんからっ!
手洗いするときのポイント
- チャックなどはすべて閉める。
- 汚れが目立つ部分は直接洗剤をつけてもみ洗いをする。
- ぬるま湯で洗剤を溶かして全体を洗う。
- しっかりとつけ置き洗いをする。
- すすぎをしっかりする。
- 脱水は優しく。
①チャックなどはすべて閉める。
変な負荷がかかったり傷つけないようにするためにも洗う前にしっかりとチャックを閉めます。
②汚れが目立つ部分は直接洗剤をつけてもみ洗いをする。
全体を洗う前にポイント汚れを先に洗います。
これがなんと袖口や襟などの化粧汚れが少し揉んだだけで綺麗に落ちてビックリ!
半分あきらめていたのですが跡形もなくスルッと落ちました。
③ぬるま湯で洗剤を溶かして全体を洗う。
洗剤の特性上ぬるま湯が一番汚れが落ちやすいようです。
熱すぎると生地にダメージを与えたりするのでタグの表示をみて温度を調節しましょう!
④しっかりとつけ置き洗いをする。
全体的にもみ洗いができたら15分ほど漬けておきます。
こうするとより汚れが落ちるようです。
⑤すすぎをしっかりする。
これ重要!
水が濁ったり泡が出なくなるまでよくすすぎましょう。
⑥脱水は優しく。
脱水するときは無理に絞ったりせずに優しく水をきります。
雑巾みたいに絞るのはNG!
ここまで終われば次は撥水コーティングの工程です!
ウエアは軽く絞った状態の濡れたままでOK!
強力撥水剤でコーティングする
この工程も洗濯機で行うことが出来ますが、手洗いしたので引き続き手作業でやっていきます。
コーティングするときのポイント
- ゴム手袋などを使って作業するのがおすすめ!
- ぬるま湯で溶く。
- しばらく浸け置く。
- しっかりすすぐ。
- 日陰で干す。
- 低温でアイロンがけをする。
①ゴム手袋などを使って作業するのがおすすめ!
撥水剤なので入れる容器から手まですべてが撥水されます。
バケツなんかは撥水されると水がコロコロ流れていって気持ちいいですが、手につくとちょっと気持ち悪い・・。
その様子がこちらです、御覧下さい↓
水が手のひらでコロッコロ
そんな時はお湯と食器洗い用洗剤を使ってよく洗います。
若干の違和感は残るかもしれませんがベタベタ感はほぼ皆無!
いちいち手をゴシゴシと洗うのも大変なので、撥水加工の作業をするときはゴム手袋などをして作業するのがお勧めです。
②ぬるま湯で溶く。
ニクワックスの説明にも書いてありますが撥水剤もぬるま湯で溶きます。
お湯に入れる前に撥水剤のボトルをよく振ってからいれましょう!
③しばらく浸け置く。
10~15分くらい浸け置いて撥水剤をウエア全体にコーティングします。
④しっかりすすぐ。
余分なものはしっかりすすいで落とします。
水が濁らなくなったらOK!
⑤日陰で干す
干し方はウエアのタグに書いてあると思うので指示に従って下さい。たぶんレインウエア系はほとんどが日陰で干すようになっているはず。
強い紫外線に当たると素材が劣化してしまう場合があるのでタグ表示は守りましょう!
⑥低温でアイロンがけをする
ウエアが干し終わったら最後の仕上げにアイロンがけをします。
干しただけでも十分撥水性はあるのですが、最後にアイロンで熱を加えるとより効果アップ!
その際はあて布をして低温設定で全体に当てていきます。
これもタグ表示に従って下さい、アイロンがけ出来ないものもあるので要注意!
以上でウエアのお手入れは終了です!
汚れは洗ってる段階で綺麗になっているのが目に見えたので◎
問題は撥水性がどのくらい戻ったか?それでは御覧下さい!
洗濯&撥水後
洗濯する前に比べてよく撥水しています。
前は生地全体に染みこんでいく感じでしたが霧吹きをも弾いています。
こっちはもともとそんなに悪くなかったのですが水のコロコロ感というか、少し違う気がします。
さらに雨粒大の水滴をスポイトで垂らしてみました。
△でった!ウワォ!!生地の上を水滴がコロコロです。
これなら雨でも安心して使用できそうです!
ゴアテックスの洗濯は意外と簡単だった!
なんでか難しいと思っていましたが、やってみるととっても簡単。
洗濯機でもできるのでズボラな人でも大丈夫!
さらに新事実としてゴアテックスはこまめな洗濯が品質をより良く保つということも分かったので、もし私のように難しいと思っている人がいたらぜひ思い切って洗ってみてください!
今年はレインウエアを綺麗にしてフェスに備えよう!